相変わらずの倉庫内の下っ端作業の日々。鬱屈が深まるばかりのヤケ酒の日々。

ファスビンダーと小川プロの特集が同じ建物で同時に始まり、最初はファスビンダーの方へ行く気満々だったのだが、ファスビンダー行列、小川余裕の情報に、近年ますます加速する日本人の政治離れ、運動忌避がモロに現れたなと、ちょっと義憤を覚え、それなら俺は小川に通ってやると、今日は「パルチザン前史」と「三里塚の夏」を観た。圧倒的な国家権力の凶悪に対して、たとえ荒唐無稽になるしかなくても、やるしかない人々。学生も農民も闘っている限り崇高だ。「パルチザン前史」で学生が「マンガチックだな」と自嘲気味に語る所が印象的。国家の巨大な暴力の前では、デモも火炎瓶もマンガのように無力。それを百も承知の上で、わかっちゃいるけどやめられない革命運動の面白さ。「三里塚の夏」のラストの農婦の語りの素晴らしさとそれにすぐ続く農地の空中撮影とベートーベン第九。わけがわからないが確かな感動。