私の惨状。象徴界の崩壊、現実界の露出。衣服を剥ぎ取られた素っ裸。もともと子供の頃から現実界に圧倒され、言語生活は困難だったが、生き延びるためにとりあえず仮設した象徴界も次々と崩壊、もはや仮設すべき象徴界のネタも尽き、廃人化。いや、まだその一歩前で、言語のカケラを拾い集めてギリギリ正気を装っているのか。ボロ着で隠すべき所をギリギリ隠しているのか。いわゆる正常者は、象徴界の建設にいかにして成功しそれを維持し得ているのか、まったく不可解。いや、実は「正常者」など存在せず、それぞれ独自の言語のカケラにしがみついてギリギリ正気を装っているだけではないのか。