「私らは侮辱の中で生きています。」とい中野重治のある小説中の言葉がこの頃特に身に沁みる。いったいどこまで馬鹿にされ、踏みにじられ続けなければならないのか。我慢にも限界がある。

 

神奈川県はクソ不便な場所に運転免許試験場があり、そこで更新手続き。3100円も取りやがった。次回は平成31年だが、そこまで生き延びる自信はあまりない。どんどん悪くなっていく世の中。さっさとくたばってしまいたい気持ちの方が強い。

 

その後ユーロスペースの小川プロ特集に駆け付けるが、几帳面な俺としては珍しく上映開始時間を30分勘違いしていて予告編が始まっている館内に飛び込む。「三里塚・第三次強制測量阻止闘争」。冒頭から糞尿弾を手に怒り狂う農民。何を言っているか不鮮明だが、俺は断じてこの農民の側に付くぞと思う。言語道断に理不尽な国家権力の横暴に抵抗する農民、特に女性の素晴らしい表情をカメラはしっかりとらえていた。上映時間50分。唖然とするほどの短さが惜しまれる。あと3時間はあの農民たちを見ていたかった。農婦の一人が機動隊に叩きつける言葉「糞尿は汚くねえぞ!汚ねえのはお前らだ!」まったくそうだ。この農民たちの闘志、笑顔、すべて我がものにしたい。