久々にフィルムセンターに行ったらお爺さんばかりで驚いた。ここに限らず最近どのミニシアターに行っても客層の高年齢化が目立つ。一昔(10年位?)前までは大学生と思われる若い男女の方が多かったような気がするが、若者たちはどこに行ってしまったんだろう?今日見たのは増村の「刺青」。見事なカラーのフィルム。ウジウジした男どもと対称的なカラッとした悪女、若尾文子が素晴らしい!背中の女郎蜘蛛の刺青の魅惑。うーんたまらん。ウジウジしたバカな男どもが次々に死んでいくのは爽快だが、ラストで若尾まで殺されてしまうのは惜しい気がした。背中の刺青と共にどこまでも生き延びてバカ男どもを滅ぼし続けてほしかった。ウジウジと良心の呵責などに苦しむアホ男の姿が自分の今の姿と重なって見えて、あー俺も若尾のような悪女が必要だなーと思った。