最近いまいちな映画ばかりでイライラが続いていたが、久々に目が覚めるほど衝撃的な傑作を見ることができた。岩井俊二監督の「リップヴァンウィンクルの花嫁」だ。この狂気、この魔力、これぞ映画の力!泣きじゃくって映画を見終え、自己の感性が変容したことを快く思い、ひとり酒を飲んでいる。それにしてもなんで俺は今までこの監督を無視していたのだろう。この監督を軽視してきたシネフィル界隈の空気に流されていただけじゃないか。今こそその界隈を呪い、岩井映画へ向けて自己を開いていくべきだ。