川崎でディストラクションベイビーズ、恐るべき傑作。暴力ってこんなに爽快なものだったんだなーと、目を開かれた。否定するから、抑圧するから、それは耐え難い陰惨なもに変質するのであって、もともと暴力は爽快なものだったんじゃないか。そう、今一番必要なのは暴力肯定の思考なのだ。世間はそんな暴力肯定を許しはしないだろう。天皇制と九条が結託して作り出す、やさしい日本人たちの差別だらけの窒息しそうな管理社会は。だが、そんなものはもううんざりだ。もう我慢しなくてもいいのではないか。暴力は爽快だ、と言い切れる地点まで、この映画と共に行ってしまえ!
黙々とひたすら暴力を享楽する主人公は素晴らしいが、何度かしゃべってしまうのがちと残念だった。断食芸人のごとく、無言を貫けば、さらに強度が増したろうに。