ただもう素晴らしい!と呟いて絶句するしかないほどの傑作に久しぶりに出会った。横浜聡子監督「俳優 亀岡拓次」だ。荒唐無稽でシュ―ルな脱線に次ぐ脱線がおおらかな笑いと共に疾走する。映画の奇跡、奇跡の映画とはまさにこれ。普段はもはや笑うことも泣くこともできない廃人同然の私ですら笑い泣きの120分を満喫できた。中でも麻生久美子三田佳子の素晴らしさが目に焼き付いて離れない。横浜監督の次の作品が楽しみで待ちきれない。