かつてアテネフランセに通いつめて小川プロの作品はほとんど見ているのだが、どうしても見るチャンスがなかった「1000年刻みの日時計」を今日ついに見る事が出来てた。ドキュメンタリーとフィクションが混ざった奇妙奇天烈な映画で面白かった。やっぱり…

性懲りもなく繰り返される、自分のバカさ、弱さ、愚かさに、腹が立ち情けなくて死にたくなる。バカは死ななきゃ治らないとはよく言ったものよ。治ったと思っても実は治ってないんだなこれが。だが、なにくそ、なにくそ、なにくそだ。泥まみれで立ち上がり、…

「収容病棟」素晴らしかった。テレビでは絶対見れない、むき出しの、人間的あまりに人間的な挙動に見惚れているうちにあっという間の4時間。特に鉄格子ごしの男女の抱擁シーンは至上。ただ、男性収容者の階しか撮れてないのが残念。女性収容者の階も撮る事…

注文していた安里ミゲルの2冊の詩集が届きご機嫌。「悪い詩集」は以前図書館で借りて読んだ記憶あり。「名詩、産ス名」は意外な小ささの本で、「悪い詩集」と同じくらいのボリュームが欲しかったなー。さて、じっくり読みます。 午後は「第二砦」と「鉄塔」…

「私らは侮辱の中で生きています。」とい中野重治のある小説中の言葉がこの頃特に身に沁みる。いったいどこまで馬鹿にされ、踏みにじられ続けなければならないのか。我慢にも限界がある。 神奈川県はクソ不便な場所に運転免許試験場があり、そこで更新手続き…

私の惨状。象徴界の崩壊、現実界の露出。衣服を剥ぎ取られた素っ裸。もともと子供の頃から現実界に圧倒され、言語生活は困難だったが、生き延びるためにとりあえず仮設した象徴界も次々と崩壊、もはや仮設すべき象徴界のネタも尽き、廃人化。いや、まだその…

やったー!ワールドカップ日本負けた!気分爽快な朝!

私がもっとも憎むのは、コミュニケーションを強要されること。これだけは我慢できない。

目覚めの鬱、絶望、倦怠、もう何もかも嫌だ、全部投げ出してどっか行ってしまいたいという想いは、日々強まる。しかし「どっか」はない。日本中が資本主義化、管理社会化され尽くしているのだから、どこまで行っても「嫌」「嫌」「嫌」だらけだろう。どっか…

マルクス主義のように「労働力商品の無理」と言おうと、最近のスガ秀実のように「人的資本の無理」と言おうと、とにかくただもう「無理」なのだということを、下層労働の現場にいてひしひしと感じる。朝から晩まで無理無理無理なのだ。そして悲惨は、その無…

相変わらずの倉庫内の下っ端作業の日々。鬱屈が深まるばかりのヤケ酒の日々。 ファスビンダーと小川プロの特集が同じ建物で同時に始まり、最初はファスビンダーの方へ行く気満々だったのだが、ファスビンダー行列、小川余裕の情報に、近年ますます加速する日…

東中野の中華料理(兼居酒屋?)の唐揚げ定食の唐揚げが大きくてカリッカリで美味かった!これで750円は安い。いつもチェーン店の小さい唐揚げとかスーパーのグチョグチョの唐揚げしか食ってないので、なおさら感動。食後にポレポレで「シンプルメン」。客…

わがボロ部屋のゴキブリが増え続けている。そろそろゴキブリホイホイをしかけてみるか、と思うが、ちょっとかわいそうな気もする。人間よりもゴキブリに親近感を覚える今日この頃なのだから。人間どもときたら、「善意」の名のもとに余計な干渉ばかりしやが…

「私の男」。いろいろぶっ壊れていて刺激的な映画。善意のおせっかい焼きのオヤジ(こういうの周りにもいるよねー)を殺してしまうのは痛快。ゴミの散乱するボロアパートのショートホープとコーラと浅野忠信が、とてもいい。そして男色のシーンが一番ツボだっ…

やっと行けたバルテュス展。いやー最高に気持ち良かったー。こんなの見てしまったらもう普通の生活送れないよ、つてくらいのヤバい気持ちよさで、ニヤニヤが止まらなかった。少女をねー、こんな風に描いちゃうんですねー。もうびっくり。 その後ポレポレ東中…

世の中の空気は、どんどん悪くなる。人が人でなくなっていく.....。もう、耐えられない。ヤケ酒を浴びるしかない。 「グランド・ブダペスト・ホテル」を観た。老婆とセックスできる男、もう、これだけで勝利じゃないか。いい映画だった。

今まで一度も感動した事がなくて苦手なウディ・アレンの「ブルージャスミン」を、セレブの転落という主題に魅かれて観てしまったが、とても良い作品で驚いた。こんな丁寧で抑制の効いた演出のできる監督だったのね。見直しました。胸糞悪いセレブどもが転落…

神保町シアターという所に初めて行った。予想外にスクリーンがでかくて立派なミニシアター。大好きな相米監督なのに何故か未見だった「東京上空 いらっしゃいませ」をついに観る事ができて感動。牧瀬がとにかく素晴らしく、何度も泣いて見惚れているうちにあ…

ル・シネマで「罪の手ざわり」。期待大だったんだが.....、ちょっと違ったかな。血がバーッと吹き出たりするような、あんまり通俗的な暴力シーンは見たくないのだよ。 帰りの電車で鏡化した窓ごしにガン付けてくるクソオヤジがいて、危うく私まで「罪の手ざ…

渋谷で「天安門、恋人たち」。なんとも陰惨な映画だったが、主演のハオ・メイがとても魅力的で救われた。

オーディトリウム渋谷で「フルスタリョフ、車を!」。胸が悪くなるような下品な映画だが、不思議と観終わって元気になった。人生なんて所詮下品なもの、わけのわからないもの、それを肯定するしかないのだと。 チラシでユーロスペースの小川伸介全作品上映を…

結局3ヶ月も持たず禁煙解除。久々のショートピースが沁みる。あまりにもストレスが高まり、禁煙の意味が全然分からなくなってきた。こんな生ける屍状態で長生きしてなんになる?ただただ下層の労働=消費者としてくるくる回される日々に、一日も早く死んだ…

早稲田松竹でエリック・ロメール「恋の秋」「冬物語」。すでに何度か観てる映画だが、やはり素晴らしい!やや痛みの目立つフィルムだが、最近流行りのツルツルの高画質デジタル上映より、こちらのザラザラした物質感の方が好ましい。芸術の末っ子の映画。そ…

文芸坐で川島雄三「女は二度生まれる」「しとやかな獣」。どちらも好きになれなかった。悪に居直っているようなところ、どうしても苦手だ。もうこの監督を積極的に観ようとは思わない。こんなことなら早稲田にロメールを観に行くんだった。次の休みの水曜は…

ユーチューブで「散り行く花」を観て号泣。リリアン・ギッシュのしぐさのいちいちに感極まる。虐待されて笑顔を忘れた少女。それでも笑顔を作ろうと指で口を広げるしぐさの可憐さ。ああ、綺麗なプリントで、映画館で観たいものだ。 ・・・・恐ろしい暴力の時…

早稲田松竹で昨日観た2本、「ブリングリング」はアホかと言いたい駄作。窃盗に伴うスリルやサスペンスが微塵もなく、セレブの留守中に自宅に行ったら、玄関前の絨毯の下にあっさり鍵を見付けて、あとは盗み放題って...。いくらなんでもこれほど甘くはないだ…

タチのプレイタイム。久々に大満足の映画体験。ルノワールのごときおおらかさ。

デジタル復元されたお早うと東京物語。鮮やかな色彩。おならの連発。無駄の素晴らしさ。思わず酒とタバコを解禁したくなったが、やめとこう。

エリセの2本を久々に観たが、以前の感動はほとんど戻ってこなかった。帰り道の侘しさ。

タチのトラフィック。ラストの雨傘の見事さ!続けてぼくの伯父さん。イノセンスと狂気と笑いがぎっしり。タチは僕ら下層労働者の味方。心温まる。