2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

タチのプレイタイム。久々に大満足の映画体験。ルノワールのごときおおらかさ。

デジタル復元されたお早うと東京物語。鮮やかな色彩。おならの連発。無駄の素晴らしさ。思わず酒とタバコを解禁したくなったが、やめとこう。

エリセの2本を久々に観たが、以前の感動はほとんど戻ってこなかった。帰り道の侘しさ。

タチのトラフィック。ラストの雨傘の見事さ!続けてぼくの伯父さん。イノセンスと狂気と笑いがぎっしり。タチは僕ら下層労働者の味方。心温まる。

期待大だったアクトオブキリング。超満員。嘔吐が感染しそうな衝撃作だった。場を移してロベレ将軍。崇高。自由への戦い。タバコを初めて吸って咳き込むチャールズロートン可愛かったが、説教臭い映画は好きじゃない。映画3本、ぐったり。ジャジャンクーの…

シネマヴェーラでルビッチ「生きるべきか死ぬべきか」。待合室に貼られていた淀川さんの解説を読んですでに泣きそうだった。大好きで何度も観ている映画だが、久しぶりに観直して忘れていた細部に感心したり、やっぱりめちゃめちゃ面白かったが、最初観た時…

昨日観たカウリスマキはブルーレイ?驚異的な画質の良さだったが、そのせいで映像の物質性が失われてなんだか物足りなく感じたのは皮肉なことだった。やはり多少画質が悪くてもフィルムの物質性が懐かしい。

渋谷で『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』。両方に出ているマッティ・ペロンパーという役者が気になって帰ってググったら、今の僕と同じ44歳で急死していたと知って驚いた。

足し算によってではなく、引き算によって、身体を作り直す。タバコとアルコールを引いて。子供に還る。

承認欲求だけで動き、他人の評価にすがりついて生きるなんて、惨め過ぎるだろう。

「私」ではなく「私ら」というところに、わずかな希望が感じられる。「私」には破滅しかないが「私ら」には他の可能性がある。

奴隷労働の日々が無慈悲に続く。くたばるまで続くのだろう。「私らは侮辱の中で生きています」というある小説中の言葉が身に沁みる。