マルクス主義のように「労働力商品の無理」と言おうと、最近のスガ秀実のように「人的資本の無理」と言おうと、とにかくただもう「無理」なのだということを、下層労働の現場にいてひしひしと感じる。朝から晩まで無理無理無理なのだ。そして悲惨は、その無理が、資本主義を崩壊させる方向へではなく、個々の労働者(人的資本家)を潰す方向へ作用しているということ。無理が内ゲバを招き、露骨な暴力が禁じられているが故に陰湿なイジメ・嫌がらせとして現象する。誰もがイジメの被害者になり得ることに脅え、猜疑心の固まりとなり、被害妄想的になる。あるいは自分のちょっとした言動が嫌がらせと受け取られるのではないかという怖れから自意識過剰になる。たぶんそうやって疲れ果てて何人もの同僚が職場から消えていったのだ。このような悲惨から逃れ、無理がもたらす暴力のベクトルを反転させ、資本主義自体を崩壊させるにはどうすればいいのか?

それがわからないからただヤケ酒を飲んでいる。