やはり私は統合失調症なのか。
もう20年くらい前からそんな気がしていた。精神科を訪れたが抑鬱症状としか診断されず、その後訪れた別の精神科で私は統合失調症ではないでしょうかと言ったのに否定され、またしても抑鬱症状と診断され、服薬治療を続けたが一向によくならず、精神科医というものにすっかり絶望してしまった。
様々な経験、他者の反応に打ち砕かれた今こそ、私は、統合失調症であることを確信している。そしてもう、治癒への意志を喪失している。どうあがいても私は統合失調症なのだ。むしろそれを享楽すること。あらゆる差別と屈辱にまみれて、健常者どもの安寧を脅かす黒い存在になることの喜び。といってなんの悪さをするわけではない。たんに統合失調症として、穏やかに生存するのみだ。それをやつらが勝手に引いたりびびったりしているのを、せいぜい面白がってやろう。