ポレポレでゴダール万事快調。シネセゾン渋谷で見て以来、約20年ぶり。あの時のモザイクは今回はなく、よかった。会社も組合も共産党も信じられないなら、徹底的に無責任で荒唐無稽な新左翼でいくしかないじゃないか。

デッドプールという映画を見たんだが、酷い映画だった。こんなものがヒットしている現実には絶望するしかない。

ヒメアノールを見たが、期待外れ。高校時代のいじめが原因であるような描き方が通俗的で、これじゃあ単なる怨恨の暴力に見えてしまう。ディストラクションベイビーズの爽快な暴力とは対極的だ。

あまり期待せずに見たロクヨン前編が良すぎて泣いた。瀬々さんは素晴らしい監督だ。

怨恨による暴力など下らない。暴力に、本来のイノセンスを取り戻さなければならない。天使の暴力?

川崎でディストラクションベイビーズ、恐るべき傑作。暴力ってこんなに爽快なものだったんだなーと、目を開かれた。否定するから、抑圧するから、それは耐え難い陰惨なもに変質するのであって、もともと暴力は爽快なものだったんじゃないか。そう、今一番必要なのは暴力肯定の思考なのだ。世間はそんな暴力肯定を許しはしないだろう。天皇制と九条が結託して作り出す、やさしい日本人たちの差別だらけの窒息しそうな管理社会は。だが、そんなものはもううんざりだ。もう我慢しなくてもいいのではないか。暴力は爽快だ、と言い切れる地点まで、この映画と共に行ってしまえ!
黙々とひたすら暴力を享楽する主人公は素晴らしいが、何度かしゃべってしまうのがちと残念だった。断食芸人のごとく、無言を貫けば、さらに強度が増したろうに。

モヒカン故郷に帰る、ベタな物語がテンポ悪く語られていく、退屈。柄本明の怪演(とくにラストのはじけっぷり)だけが見所。