2014-01-01から1年間の記事一覧

「私の男」。いろいろぶっ壊れていて刺激的な映画。善意のおせっかい焼きのオヤジ(こういうの周りにもいるよねー)を殺してしまうのは痛快。ゴミの散乱するボロアパートのショートホープとコーラと浅野忠信が、とてもいい。そして男色のシーンが一番ツボだっ…

やっと行けたバルテュス展。いやー最高に気持ち良かったー。こんなの見てしまったらもう普通の生活送れないよ、つてくらいのヤバい気持ちよさで、ニヤニヤが止まらなかった。少女をねー、こんな風に描いちゃうんですねー。もうびっくり。 その後ポレポレ東中…

世の中の空気は、どんどん悪くなる。人が人でなくなっていく.....。もう、耐えられない。ヤケ酒を浴びるしかない。 「グランド・ブダペスト・ホテル」を観た。老婆とセックスできる男、もう、これだけで勝利じゃないか。いい映画だった。

今まで一度も感動した事がなくて苦手なウディ・アレンの「ブルージャスミン」を、セレブの転落という主題に魅かれて観てしまったが、とても良い作品で驚いた。こんな丁寧で抑制の効いた演出のできる監督だったのね。見直しました。胸糞悪いセレブどもが転落…

神保町シアターという所に初めて行った。予想外にスクリーンがでかくて立派なミニシアター。大好きな相米監督なのに何故か未見だった「東京上空 いらっしゃいませ」をついに観る事ができて感動。牧瀬がとにかく素晴らしく、何度も泣いて見惚れているうちにあ…

ル・シネマで「罪の手ざわり」。期待大だったんだが.....、ちょっと違ったかな。血がバーッと吹き出たりするような、あんまり通俗的な暴力シーンは見たくないのだよ。 帰りの電車で鏡化した窓ごしにガン付けてくるクソオヤジがいて、危うく私まで「罪の手ざ…

渋谷で「天安門、恋人たち」。なんとも陰惨な映画だったが、主演のハオ・メイがとても魅力的で救われた。

オーディトリウム渋谷で「フルスタリョフ、車を!」。胸が悪くなるような下品な映画だが、不思議と観終わって元気になった。人生なんて所詮下品なもの、わけのわからないもの、それを肯定するしかないのだと。 チラシでユーロスペースの小川伸介全作品上映を…

結局3ヶ月も持たず禁煙解除。久々のショートピースが沁みる。あまりにもストレスが高まり、禁煙の意味が全然分からなくなってきた。こんな生ける屍状態で長生きしてなんになる?ただただ下層の労働=消費者としてくるくる回される日々に、一日も早く死んだ…

早稲田松竹でエリック・ロメール「恋の秋」「冬物語」。すでに何度か観てる映画だが、やはり素晴らしい!やや痛みの目立つフィルムだが、最近流行りのツルツルの高画質デジタル上映より、こちらのザラザラした物質感の方が好ましい。芸術の末っ子の映画。そ…

文芸坐で川島雄三「女は二度生まれる」「しとやかな獣」。どちらも好きになれなかった。悪に居直っているようなところ、どうしても苦手だ。もうこの監督を積極的に観ようとは思わない。こんなことなら早稲田にロメールを観に行くんだった。次の休みの水曜は…

ユーチューブで「散り行く花」を観て号泣。リリアン・ギッシュのしぐさのいちいちに感極まる。虐待されて笑顔を忘れた少女。それでも笑顔を作ろうと指で口を広げるしぐさの可憐さ。ああ、綺麗なプリントで、映画館で観たいものだ。 ・・・・恐ろしい暴力の時…

早稲田松竹で昨日観た2本、「ブリングリング」はアホかと言いたい駄作。窃盗に伴うスリルやサスペンスが微塵もなく、セレブの留守中に自宅に行ったら、玄関前の絨毯の下にあっさり鍵を見付けて、あとは盗み放題って...。いくらなんでもこれほど甘くはないだ…

タチのプレイタイム。久々に大満足の映画体験。ルノワールのごときおおらかさ。

デジタル復元されたお早うと東京物語。鮮やかな色彩。おならの連発。無駄の素晴らしさ。思わず酒とタバコを解禁したくなったが、やめとこう。

エリセの2本を久々に観たが、以前の感動はほとんど戻ってこなかった。帰り道の侘しさ。

タチのトラフィック。ラストの雨傘の見事さ!続けてぼくの伯父さん。イノセンスと狂気と笑いがぎっしり。タチは僕ら下層労働者の味方。心温まる。

期待大だったアクトオブキリング。超満員。嘔吐が感染しそうな衝撃作だった。場を移してロベレ将軍。崇高。自由への戦い。タバコを初めて吸って咳き込むチャールズロートン可愛かったが、説教臭い映画は好きじゃない。映画3本、ぐったり。ジャジャンクーの…

シネマヴェーラでルビッチ「生きるべきか死ぬべきか」。待合室に貼られていた淀川さんの解説を読んですでに泣きそうだった。大好きで何度も観ている映画だが、久しぶりに観直して忘れていた細部に感心したり、やっぱりめちゃめちゃ面白かったが、最初観た時…

昨日観たカウリスマキはブルーレイ?驚異的な画質の良さだったが、そのせいで映像の物質性が失われてなんだか物足りなく感じたのは皮肉なことだった。やはり多少画質が悪くてもフィルムの物質性が懐かしい。

渋谷で『パラダイスの夕暮れ』『真夜中の虹』。両方に出ているマッティ・ペロンパーという役者が気になって帰ってググったら、今の僕と同じ44歳で急死していたと知って驚いた。

足し算によってではなく、引き算によって、身体を作り直す。タバコとアルコールを引いて。子供に還る。

承認欲求だけで動き、他人の評価にすがりついて生きるなんて、惨め過ぎるだろう。

「私」ではなく「私ら」というところに、わずかな希望が感じられる。「私」には破滅しかないが「私ら」には他の可能性がある。

奴隷労働の日々が無慈悲に続く。くたばるまで続くのだろう。「私らは侮辱の中で生きています」というある小説中の言葉が身に沁みる。

糞食らえったら死んじまえ~糞食らえったら死んじまえ~♪ 一昨日観た森崎映画の中の合唱が頭にこびりついて愉快だ。さあ今日も文芸坐へ行こう。客にしつこくマナーを哀願するアナウンスは不快だが、イヤホンで耳を塞いで聞かなければよし。

今まで聴いた事なかったHIP HOPってやつを聴いてみようとブルーハーブとシンゴ2を聴き始めたが、前者はとても気に入ったが後者は虫唾が走るほど嫌いだった。

さんざん舌を欺かれ続けた挙句、水が一番美味いのだと気付く。

晩酌こそ諸悪の根源だということに、44歳にしてようやくはっきりと気付いた。一人だらだら飲んでいるとあらゆる汚らしいことを呼び寄せてしまう。晩酌は自殺機械なのだ。今こそこれを断ち切れ!水で十分だ。

休日の夜をどう過ごすか、それこそ最大の難関。襲いかかる性的なことからいかに逃げるかという試練。その点で今日のような仕事の日は楽なのだ。労働は性を遠ざけてくれるから。